殺人は時効廃止へ [法律]
凶悪・重大事件の公訴時効の見直し策を検討してきた法制審議会(法相の諮問機関)の専門部会は8日、人の命を奪った罪のうち、殺人は時効を廃止し、それ以外は時効期間を2倍に延ばすとする要綱骨子案をまとめた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100208-OYT1T00826.htm
これで、刑事ドラマの時効ネタも封印でしょうか(笑
冗談はさておき、この件についてすこし検討。
「時効」というものの考え方には、「『時効』とは被疑者、被告人の無罪条件を定めた法そのもの」と考える説と、「『時効』は訴訟手続き上の制度で被疑者、被告人に直接有罪無罪を定めるものではない」と考える説があります。
前者の立場に立てば、「時効」も法そのものなので、憲法の遡及処罰の禁止に抵触し、過去の事件についての時効延長、廃止は出来ない、という結論になりやすくなります。
一方、後者の立場に立てば、「時効」とは単なる訴訟手続き上の問題なので、被疑者被告人に有利不利の差が出たとしてあくまで結果論であり、過去の事件の時効延長をすることは問題ないとの結論になりやすくなります。(ただし、後者の立場に立っても、すでに時効が完成してしまった場合は、すでに「訴追されない」という法的利益が確定しているので、そのような事件に対しても時効廃止ということは出来ないといえるでしょう)
業界の多数意見は後者。このため、ニュース内でもまだ時効の完成していない事件に対する時効廃止についても触れられています。
勉強するとわかりますが、刑事事件の「時効」の存在根拠というのは非常にあいまいで、個人的には捜査機関の利便のために作られたのではないかと疑ってしまいます。
時効廃止自体は、それを望む犯罪被害者もおられることから、そういう流れになると思いますが、他方当事者ともいえる捜査機関はどのような捜査体制をとることになるのでしょうかねぇ・・・
いくら、時効がなくなっても、犯人が捕まらなければどうしようもないですからねぇ・・・
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100208-OYT1T00826.htm
これで、刑事ドラマの時効ネタも封印でしょうか(笑
冗談はさておき、この件についてすこし検討。
「時効」というものの考え方には、「『時効』とは被疑者、被告人の無罪条件を定めた法そのもの」と考える説と、「『時効』は訴訟手続き上の制度で被疑者、被告人に直接有罪無罪を定めるものではない」と考える説があります。
前者の立場に立てば、「時効」も法そのものなので、憲法の遡及処罰の禁止に抵触し、過去の事件についての時効延長、廃止は出来ない、という結論になりやすくなります。
一方、後者の立場に立てば、「時効」とは単なる訴訟手続き上の問題なので、被疑者被告人に有利不利の差が出たとしてあくまで結果論であり、過去の事件の時効延長をすることは問題ないとの結論になりやすくなります。(ただし、後者の立場に立っても、すでに時効が完成してしまった場合は、すでに「訴追されない」という法的利益が確定しているので、そのような事件に対しても時効廃止ということは出来ないといえるでしょう)
業界の多数意見は後者。このため、ニュース内でもまだ時効の完成していない事件に対する時効廃止についても触れられています。
勉強するとわかりますが、刑事事件の「時効」の存在根拠というのは非常にあいまいで、個人的には捜査機関の利便のために作られたのではないかと疑ってしまいます。
時効廃止自体は、それを望む犯罪被害者もおられることから、そういう流れになると思いますが、他方当事者ともいえる捜査機関はどのような捜査体制をとることになるのでしょうかねぇ・・・
いくら、時効がなくなっても、犯人が捕まらなければどうしようもないですからねぇ・・・
どんな理由を付け加えても
時効ってお役人の都合としか思えなかったんですよねぇ
被害者の気持ちを考えたときには
時効なんてありえないことですもんね
by 大将 (2010-02-10 08:12)
時効廃止もですが、殺人に対する量刑も考え直しても
いいように思います。
by すずらん♪ (2010-02-10 13:56)