供述調書を作りました

先日、とある犯罪に（交通事件以外、かつ被疑者以外の立場で）かかわることになり、警察署で供述調書を作ってきました

よく、警察の失敗事例などがあると声高に「調書は警察による作文だーー！」などと、叫ぶ方もおられますが、作られた本人が言うのですから間違いありません。
警察による調書は作文である！と（キリッ
（但し私が言う作文とは中身がウソという意味ではありません）

理由は知りませんが、供述調書って自分語りの形を取っています。例えてみると・・・

私（名前、住所、年齢、職業等）は、（時間）頃、（場所）において、（被疑者）から（具体的な犯罪行為）をうけ（具体的な被害）を受けました。
（被疑者）から（具体的な犯罪行為）により（具体的な被害）を受けたので、（被疑者）への処罰を望みます。

こんな感じ。
かなり大雑把に書きましたが、ここで問題なのは、調書って裁判で証拠となるものだということ。
このため、実際の調書は、証拠として使えるように、他者からのつっ込み、批判に耐えうるようかなり詳細にかつ綿密に、ある意味、迂遠ともいえるほどの内容で書かれることになります。

で、供述する人は、当然その道の素人の人が多いわけですから、こんな調書に必要な内容を寸分漏らさずすらすらと自分語りできるわけもなく（笑
そのため、刑事さんとの質疑応答の中から、刑事さんが必要な項目を選び出し、それをまとめて供述者が供述したごとくの文章を作成する、というわけです。（そういった意味での作文ね）
マンガで例えるなら、原作：供述者　作画：刑事さん　こんな感じ？
（絵の内容で、原作のイメージも大きく影響されますからねぇ・・・）

個人的には、なぜ自分語り？という形式上の疑問もあるのですが、供述者から聞き取った個々の要素を用いて別の人が壮大な文章を構築するわけですから、そこには要素を聞き取った元（供述者）とはまた別の文章作成者（警察）の意志というか意図が入り込むのも仕方がないのかなと思った次第。

だからといって供述者本人に供述調書をすべて作らせても使い物にならないことは容易に想像できますが（笑

ちなみに交通事故の供述調書の場合、ひな形が作られていたりしますので、決まりきった定形文の調書が出来上がるようです（笑

コメント 6

へぇ・・・　そうなんですね。
出来れば、一生調書に関係が無いことを祈りたいです。
by まめ (2012-11-27 21:15) 

やっぱりひな形ってあるのですね。

by pandan (2012-11-28 06:48) 

そんなもんなんですね～。
いさ゜と言うとき頼りにしたい警察ですが、
サラリーマン警官も多そうですね。^^
by がり (2012-11-28 10:32) 

あり？　何やら大変な目に遭われてたご様子ですね(>_<)
それにとっても面倒くさそうですね^^;
by まつき (2012-11-28 11:21) 

なるほどですねぇ
かなり昔、大きな単独事故を目撃し
けが人救出（と言っても後続車整理し二次事故防止）して
その後警察に呼ばれそれこそ調書と言われるモノを作りました
その時の担当警察官もこれって作文なんて言っていました
でも、こうして具体的に聞くと
なるほどねぇと改めて感心しましたよ
by 大将 (2012-11-28 15:16) 

被害届の提出のときも、イッパツ殴られたという話をするだけなのに3時間ぐらいかかりましたね。
火災の目撃も結構細かく聞かれて、確認のために見たら細かくかかれて手びっくりでした
by いっぷく (2012-11-28 17:14)