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最高裁判決と「政治的配慮」 [法律]

 平成7年の最高裁判決が永住外国人への地方参政権(選挙権)付与に関し、判例拘束力のない「傍論」部分で「憲法上禁止されていない」との判断を示した問題で、判決に加わった園部逸夫元最高裁判事は18日までに産経新聞に対し、「(在日韓国・朝鮮人を)なだめる意味があった。政治的配慮があった」と明言した。さらに判決に際し、地方参政権付与の対象者について「(在日韓国・朝鮮人ら)非常に限られた永住者に限定する」ことを想定したとし、民主党などが「一般永住者」にも与えようと検討していることを「ありえない」と批判した。

http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100219/plc1002190020000-n1.htm

多くの裁判では、判決のみが示され、もし、裁判官の中に、その判決に異議がある人がいても、多数決論理により少数意見は発表されず、多数意見による「判決」だけが公表されます。
しかし、最高裁判決だけは異なり、参加したすべての裁判官の判断が発表され(この中で多数をとったものが「最高裁判決」となる)少数意見のものもきちんと公表されます。

この少数意見の公表が、いってみれば、裁判に負けた人への「政治的配慮」ではないか、などという人もいままでないわけではありませんでした(笑
実際そんな意図で公表されていたのかわかりませんが、そんな一面もあったのではないかと・・・

外国人参政権に話をもどすと、業界では、「違憲」と判断する主張が、最近増えてきているようです。
特に「賛成派」がよりどころにしていた、「参政権付与許容説」を最初に主張した人が、この説を撤回、「違憲説」に変えてしまったということも。

さて、「外国人参政権法案」は国会でどうなりますかねぇ・・・
仮に通っても、その後の違憲法廷闘争は避けられない状況のように思います。

ちなみに、「違憲説」でも、憲法改正後、外国人に地方参政権を与えることまでは否定してません。
さて、いわゆる、「護憲」といわれる人に外国人参政権付与賛成の人が多いように思うのですが、この人たちは憲法を変えてまで外国人に参政権を与える覚悟(?)はあるんでしょうかね(笑
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大将

どんなことでも
自分が思っていた意見とはまるっきり違う意見が有って
へぇ!そんな考え方も有るのかぁ!
そんな風に驚かされること、感心させられる事はいつもいつでもありますね
少数意見だから間違っていると言う事にはならないはずで
どうも多数決と言うのはいつも疑問がわきます
by 大将 (2010-02-20 21:24) 

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